2025.09.17
社員コラム
かてぃんピアノプロジェクトを通じて
著者:宮本 智也

9月5日から7日の3日間、かこさとし絵本館「石石(らく)」の“あそびのへや”で、角野隼人さんのアップライトピアノプロジェクト展示会をタニオ保険(株)主催で開催させて頂きました。2年前の「ものづくりフェスタ」での出展に続き、今回が2度目の開催となりました。
今回は“静かな空間で、ピアノと向き合う”というコンセプトのもと、来場者は一人ずつ、15分から20分の時間を与えられ、誰にも邪魔されることなく、ピアノと対話するように演奏するというスタイルでした。
部屋に入る前は「緊張するなあ」と不安げだった方も、演奏を終えて出てくるときには、どこか晴れやかな表情で「すごく楽しかった!」と笑顔を見せてくれました。
その姿を見て、ピアノには人の心を解きほぐす力があるのだと感じました。
そして、最終日7日の午後1時半からは、ピアニスト・山本純子さんによるミニコンサートが開催されました。
約150名もの方が集まり、1時間にわたる演奏に耳を傾けました。
私自身、プロのピアニストの生演奏を聴くのは初めてでしたが、その音色は想像を超えるものでした。音の一つひとつに力強さと繊細さが宿っていて、まるで音楽に引き寄せられるような感覚になりました。
今回の展示会は、ピアノという一つの楽器を通じて、地域の皆さまに“心と向き合う時間”を提供することができました。
静かな空間で自分だけの音を奏でる体験は、年齢や経験を問わず、多くの方にとって特別なひとときとなったようです。
また、プロの演奏に触れる機会を通じて、音楽の持つ力強さと繊細さ、そして人の心を動かす力を改めて実感することができました。