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2013.11.12

社員コラム

「絆」について

著者:北川 栄一

福井の冬の味覚はなんといても「越前ガニ」と「若狭ふぐ」です。越前ガニは主に嶺北の魚港で水揚げされます。「若狭フグ」は嶺南若狭地区で獲れます。「越前ガニ」については前号で触れられているので今回はフグについて書きます。

フグの体の一部には猛毒のテトロドトキシンがあります。青酸カリの500倍の毒です。天然のフグは、フグ毒を作る海洋細菌を食べる巻貝、ヒトデ等をえさとして食べるため、体にテトロドトキシンが濃縮蓄積されます。しかし、「若狭ふぐ」は養殖ふぐのために、人工のえさを食べています。そのために毒がないとのことです。だからと言って絶対養殖ふぐを自分で調理して食べないこと。当たると死にます。それ故大阪ではふぐ料理をてっぽう料理といいます。

フグの話はこれぐらいにして、本題にいきます。

東日本大震災以降、心と心のつながり「絆」が話題になることが多くあります。

人は毎日食物をとり食欲を満たし、生命を維持します。食物が人の口に入るまでには、多くの人の労力と思いがその食物に凝縮されています。最近は食べ物があふれて、そのありがたみが薄れてきています。食物に込められた人の思いを感じながら毎日食事をしているでしょうか?最近の子供は、幼い時から個室に閉じこもって多くの時間をゲーム機、パソコン、携帯端末器、を使って一人で過ごしています。また多くの人と一緒に遊んだり、作業したりすることも少なくなっています。人と人の心の繋がりを感じる機会が少なくなっているように思います。成長過程で心の交わりが少ないと、その人の心が十分成長しないことになります。最近悲惨な事件が多発しています。それらはあまりに心の狭い身勝手な行動から起きているように思います。

地球は太陽や周りの惑星と見えない力(引力)でしっかりと結ばれているから、安定して太陽の周り(公転軌道)をまわっていられます。人も家族や周りの人としっかりした絆で結ばれていれば、心が安定して自分らしさを良い方向に思う存分発揮できると思います。

先日、プロ野球の日本シリーズがあり楽天イーグルスが優勝しました。楽天の優勝が決まった第7戦は仙台で60.4%のテレビ視聴率があったそうです。地元東北のファンとチームの絆が強かった故の視聴率ではないでしょうか?もちろん楽天チーム内の絆も強かったと思います。楽天イーグルスの絆の強さが、対戦相手の読売ジャイアンツより強かったことが勝因の一つと思います。

私もお客様とのゆるぎない絆を築いてゆくために、日々努力をしています。今度、わが社の研修旅行で神戸に行きます。社内の絆をより太くするチャンスでもあり、楽しみです。天気に恵まれますように。

 

福井事務所 北川 栄一

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