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2013.10.04

社員コラム

しっかり休めていますか?第2回

著者:宝泉 博章

10月にはいりました。一気に秋になるのかと思っていましたが、けっこう暑い日が続いていますね。越前市では「2013たけふ菊人形」が10/3から開催されています。会場いっぱいの菊の香りが楽しめます。ちいさいお子様からカップル、大人のひとまで楽しめるように工夫されています。週末には様々なイベント、19日にはハロウィンナイトも予定されています。11/10までですので、ご家族そろってお越しください!!

 

さて、前回は休むことが大事ですよ、だけど、うまく休めていない人がたくさん日本にはいますと話をいたしました。今回は、休みかたの話をしていこうと思います。「えっ、なんで?」と思われたひとはしっかり休めているのだと思います。意外に「休みって何をしたらわからない」とか「休みなのに休んだきがしない・・・休みがたのしくない」とかいう人が多いようです。

 

週末が近づくとたいがいのひとは気が晴れてくるものです。ところが最近では、逆に週末になると手持ぶさたで仕事が気になり、本来楽しいはずの休日が楽しめない。リラックスしようとしても、仕事が頭から離れずのんびりできない。なんてひとが見られるようになりました。

 

平日であれば自分の存在価値が仕事から見いだせるのに、休日だとやるべき作業もなく、こんなことなら会社で作業をしていたほうが、自分の重要性を感じることができる・・・・。まじめすぎるひと、仕事依存の傾向のあるひと、プライベートの過ごし方がわからないから仕事に逃避するひとだけでなく、非正規雇用やリストラなどの不安を抱えているひとがこの状態にあるようです。こうしたひとたちはどうしたら休めるのでしょうか?

 

すべての人に共通した休むことの基本は「生活のリズムをみださないこと」です。すごく単純ですよね。起床、食事、就寝は、なるべく同じリズムで行うことが理想です。休みの中に「自分にとって楽しい」時間枠をつくることもポイントです。読書でも、テレビでもOK。楽しいことが浮かばないなら「気晴らし」程度の散歩を入れてみましょう。「休みがたのしくない」とはいいますが、休みに対する過剰な期待感も一因かもしれません。「仕事がないだけラッキー」「からだを休められるだけ御の字」くらいに考えるのもいいかもしれません。

 

ちょっと意識していただきたいことは、「動的な休みかた」と「静的な休みかた」。

休むというとぐったり寝そべっている、家でのんびりとしている・・・ような何もしないことをイメージする人も多いと思います。よく映像で、西洋のひとがプールサイドでデッキに横になり、時の流れるままにのんびり・・・なんてありますよね。南国のリゾート地にいって気分転換でするのはいいかもしれませんが、毎週家でゴロゴロでは休みも楽しくならないかも・・・。ゆっくりのんびりもいいですが、休みは好きなことをして楽しむ「動的な休みかた」ができる絶好のチャンスです。スポーツや登山に行ってみる、図書館・美術館に出かけてみる、ドライブや旅行もいいですね。自分に合わせてこの2つを巧みに使い分けるのが、大人の上手な休み方じゃないでしょうか。

 

厚生労働省は、80時間を超える時間外労働が過労死を高めるとして、企業に是正を求めるようになってきています。近年のスポーツ科学でも言われているように、仕事においても「メリハリ」が求められています。つねに張りつめて力技だけでぐいぐい押していても、持続的で生産性の高い活動はできないようです。いまの社会ではこらえて頑張り続ける力よりも、力を抜くテクニックが必要になってきていると思われます。

 

仕事が息苦しい、体の疲れが取れないとおもったら、平日に有給休暇を取ることをおすすめします。仕事の関係で休めないというひともいるかもしれませんが、平日休みの解放感でこころとからだをラクにすることができます。平日休みのもう一つの利点は、「ひとり時間」をとれることです。特に家族のいるひとは、なかなかひとりの時間がとれませんが、平日はチャンスです。公園やカフェでボーッとしてみるのもいいかもしれませんね。

 

最後に、会社でも簡単にできるリラックス法を。それは「腹式呼吸」です。鼻から息をすっておなかを膨らませる。意識的に胸じゃなくておなかを膨らませて下さい。そして、おなかをへこませながら、くちから少しずつ息を「長く」はきます。息をすう時間よりもはく時間を長めにすることがリラックスするポイントです。坐禅をするときに行う呼吸法と同じで、場所を問わずリラックスできると思います。ちょっとした瞑想にもなりますので、夜少し暗い部屋で部屋着に着替えて行うとより効果的です。

 

次回が最終回になります。休みと睡眠についてと考えていますので、おつきあいください。

 

武生事務所 宝泉博章

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