Information

最新情報

2013.09.20

社員コラム

しっかり休めていますか?第1回

著者:宝泉 博章

季節は秋ですが、なかなそう実感できている方は少ないかもしれません。季節の移り変わりは速いもので、時間に追われてしまうと気付いたら冬になっていたなんてことになってしまいがちです。

時間といえば・・・お休みはしっかり休めていますか?

「有給休暇を取ったのっていつだったかな」「土日はダラダラとしているうちにおわってしまう」

「休みはどこも混むしお金もかかるし、どうすればいいんだろう」

 

まじめな日本人は休み下手といってもいいでしょう。日本の労働者の有休取得率は約4割と、先進国諸国の中では最低の状態が続いています。たまの休みもどうやって過ごしたらいいのか分からないまま、という方いらっしゃいませんか?

社会的な背景として、仕事の効率をあげるはずの技術革新が、逆に私たちの休日をむしばんでいる事実があります。スマホ、タブレットの普及で、どこにいてもメールや電話が可能な時代ですが、そのぶん、仕事からの解放度は低くなってしまいました。ITの進歩によって仕事と休日の境界線がはっきりしなくなり、地続きになってきています。ともすれば、仕事が容易にオフの時間へ侵蝕する時代になったと言えるでしょう。休みの日も電話やメールの対応におわれる余裕のないシステムが、「うつ」などの精神的問題を引き起こしている一因であることは否定できません。

 

さらに、時代は過酷です。コモディティ化が労働者にもすすみ、誰でもできる仕事はIT化されてひとの力が要らなくなるか、外国にアウトソースされるなど、より賃金の安い労働力にシフトしていきます。ただまじめに仕事していれば大丈夫という心構えだけでは、「代わりはほかにもいる」という力学がはたらき、ほかのひとに取って変わられてしまうかもしれません。

これからの時代は、メンタルを健康に保ち、コモディティ化しないことが求められます。そのために必要な要素は「休暇」だと思います。会社や家族のことを考えると休めない、薬を飲んででも元気を出して働かないといけない、と思っている方が日本には結構いらっしゃいます。しかし、こうした職場関連のうつ状態に対しては、睡眠薬などの薬剤は補助的な役割しか果たせません。肝心なのはとにかく十分な「休み」をとることなのです。

 

では、その休みを楽しめていますか?

せっかく休んでも休んだ気になれてない・・・

週末が近づくと気持ちがどんよりする・・・・なんてことはありませんか?

 

仕事の不安を取りのぞいたり、ちょっと工夫したりすることで

休みを楽しく過ごし、心身ともにリフレッシュすることができるようです。

この続きはまた次回に。

武生事務所 宝泉博章

Archive