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2013.08.06

社員コラム

自動車保険で填補できない損失について

著者:谷尾 準一

今回は、交通事故を起こしてしまった際に、自動車保険では填補できない経済的損失について。

自動車保険(自賠責保険、任意保険)とは、ご契約者様やご家族、社員様が交通事故を起こしてしまった際やお車に損害が発生した場合の経済的損失を埋めてくれる仕組みなのは皆さまご存知の通りです。

しかし、交通事故(人身事故)については、この自動車保険ではどうしても填補できない経済的損失があります。

それは、、、行政処分、刑事処分による反則金・罰金です。

人身事故に伴う刑事処分について(RJQ.JP リンクフリー確認済)

人身事故を起こし相手に怪我を与えた場合、その事故 の経緯と相手方の怪我の度合いによっては刑事処分が課せられます。

人身事故において最も重度な処罰事項として、故意によって暴走行為など悪質な違反行為を犯してかつ相手を死に至らしめた場合は 、悪質・危険運転者として重罪扱いの危険致死罪の適用や、運転者が過失によって発生した人身事故の業務上過失致死罪等があり ます。人身事故における罰金刑は最低でも12万円以上といった極めて厳しい処分が科せられます。専らの原因で治療期間3月以上の重傷事故、又は特定の後遺障害が伴う事故の場合は50万円、死亡事故(過失によるもの)の場合は懲役刑(7年以下)禁固刑となります。文字通り「罰」なわけですから、簡単に用意できるような金額ではありません。

*人身事故を犯した場合は必ずしも刑事処分が科せられるわけではありません。事故の内容によっては相手の怪我の程度が比較的軽く更に被害者が加害者に対し罪を軽減させてほしいといった申し出があった場合刑事処分が課せられない可能性もあります。

また、事故時の状況により行政処分上の点数(基礎点数だけではなく、付加点数というものがあります リンク参照)の減点による、自動車免許の停止、取消 → 業務上の不便、生活上の不便、代替交通費等が発生します。特にお仕事で車を使用される方は、運転ができないことで会社処遇に影響がある可能性も発生します。

では「人身事故を起こさなければよい」とお思いの方、そうはいきません。交通事故を起こそうと思って自動車を運転されている人はいません。また、事故は内容や相手を選ぶことができません。

自動車を運転するということは、それだけのリスクを背負っているということになります。

今、事故防止策が色々と講じられていますが、事故防止に一番効果的なのは、皆さまが常に事故に対する危機意識を持って、かつ時間に余裕を持って運転されることです。

1.危機を予測しながらの「かもしれない」運転をすること。

2.余裕を持ったスケジュールで行動すること。また気持にも余裕を持って、車間距離をしっかりと取ること。

3.運転中は運転以外のことを行わないこと(スマホやipodなどをいじってませんか?TVを観ていませんか?)。

この3つを意識することで、防止できる事故が多くあります。

皆さまが事故なく、素敵な夏休みを過ごされますように。。


お客様統括G 谷尾 準一

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