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2022.09.27

お知らせ

食育応援マガジン 9月号

著者:尾野 友香

食育応援マガジン 9月号

みなさん、「日本型食生活」という言葉を聞いたことはありますか?

「日本型食生活」とは、ごはんを中心として、魚、肉、牛乳・乳製品、野菜、海藻、豆類、果物、茶など

多様な副食を組み合わせ、栄養バランスにも優れた食生活のことをいいます。


日本では生活の欧米化によってごはんの消費量が年々減少している反面、健康的でバランスのよい和食の概念は世界が注目しています。


また過度なダイエット志向から糖質の摂取に抵抗を感じる方も少なくありませんが、麦や雑穀類を加えるなどの工夫をすれば、ごはん食が糖質の吸収をコントロールし適正な体重維持にも役立つことが確認されています。

 

食生活の多様化によりごはんを食べる人が少なくなっていますが、ごはんは活動のエネルギーとなる大切な主食です。 ごはんに卵焼き・野菜の味噌汁、といったごはん食メニューに比べ、

「菓子パンだけ」あるいは「パンにバター、ベーコンエッグ・ヨーグルト」といったパン食メニューは、どうしても高脂質になりがちです。 

朝食で脂質を多くとると代謝が上がりにくく、消費カロリーの低いからだで1日を過ごすことになります。

更に、ごはん食はパン食に比べて食後の体温を上昇させる事が期待され、からだが冷えやすい人にもおすすめです。また、「朝ごはんをきちんと食べる習慣のある学生ほど、テストの正答率が高い」、そんな傾向があることをご存じですか?


脳の唯一のエネルギー源であり、体内に大量に貯蔵できないブドウ糖は、目覚めたばかりの朝には実は欠乏状態になっているのです。脳を活発に働かせるためには、一日のはじまりの朝ごはんでエネルギーを補うことがとても大切です。


こんな時にゆっくり消化・吸収されるごはんは、不足したブドウ糖を血液中に補い、同時に長時間維持することのできる、非常に安定した供給源です。我が家の朝ごはんも食パンや菓子パンがメインなので、新米のおいしいこの季節、家族のためにもごはん食を積極的に取り入れていきたいと思います。

「ついつい食事が偏りがち…」「ちゃんと食べる時間がない…」


そんな方は、まずごはんを中心にした食事を心がけてみましょう。お惣菜や冷凍食品、レトルト食品を上手に活用してもOKです。できるところから取り組んでいきたいですね!

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